過日、購入したWindows10Homeインストール済PCに外付けディスクを接続してUbuntu20.04をインストールしデュアルブートを構築しました。
グラフィックボードがAMD Radeon RX580Xというやつで前に書いたとおりAMDからUbuntu20.04用にドライバが提供されていないので、インストールと起動にひと手間かかるものの起動してしまえばエラーもなく実に快適なので一通りの作業がこなせるようにUbuntu 20.04をセットアップした。
【Ubuntu20.04インストールおさらい】1. Ubuntu Japanese TeamからUbuntu 20.04.1 LTSのisoイメージをダウンロード
<Ubuntu Desktop 日本語 Remixのダウンロード | Ubuntu Japanese Team/
https://www.ubuntulinux.jp/products/JA-Localized/download>
2. Rufusをダウンロード
<「Rufus」ブート可能なISOイメージファイルをもとにブータブルUSBメモリを簡単に作成 - 窓の杜/
https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/rufus/>
3. Rufusを起動して予め用意したUSBメモリーにダウンロードしたUbuntu20.04のisoイメージをセットアップ
4. 下記サイトを参考にUbuntuをインストール

<Ubuntu 20.04 LTS インストール方法(外付けドライブ用) - Qiita/
https://ishort.ink/cibU>
【インストール後の作業】1. ドキュメント等のディレクトリ名をアルファベットに変更
2. タイトルバーの時計表示幅修正等のためのフォントインストール
3. ダウンロード先の変更
4. パッケージのアップデート
5. 日本語表記の追加アップデート
6. コーデックのインストール
7. samba導入
8. アプリケーションのインストール
※参考サイトA.<Ubuntu 20.04 LTSをインストールした直後に行う設定 & インストールするソフト /
https://sicklylife.jp/ubuntu/2004/settings.html>
B.<Ubuntu 20.04 LTS をインストールした後やること13選 - Qiita /
https://ishort.ink/iHVG>
C.<Ubuntu 20.04 LTSのインストール直後にやっておきたいことまとめ | LFI /
https://linuxfan.info/ubuntu-20-04-basic-settings>
1. ドキュメント等のディレクトリ(ファルダー)名をアルファベットに変更まずはこれをやっておかなければいけない。ディレクトリが日本語表記だと端末操作が面倒なので
<参考サイトB 「フォルダ名を英語に変更する」>2. タイトルバーの時計表示幅修正等のためのフォントインストール大した事ではないように思えますが、いくつかの日本語表示バグの修正が含まれています
<参考サイトA 「トップバーの時計の ∶ の幅を狭くする」>3. ダウンロード先の変更アップデート等の優先ダウンロード先を国内サーバーに変更しておく
<参考サイトA 「3.ソフトウェアのダンロード元を変更する」>4. パッケージのアップデート更新されているアップデータをインストール
<参考サイトC「パッケージのアップグレード」>5. 日本語表記の追加アップデートデフォルトで不足している日本語サポートプログラムのインストール
<参考サイトC「言語サポートの設定」>6. コーデックのインストール動画、音楽再生に必要なコーデックのインストール
<参考サイトC「各種形式の動画や音声を再生できるようにする」>7. samba導入LAN内のWindows PCやNAS(ネットワークアタッチトストレージ)とのファイル交換に必要
a. 端末を起動 、管理者権限で作業を進めるので「sudo -i」と入力してエンター。管理者パスワードを入力(表示もアスタリスクもされない)
b.端末に「apt samba install」と入力してエンター。sambaをインストールする
c.共有フォルダーを作る(決める)ので端末に「chmod -R 777 /home/xxxxx/Public」と入力してエンター。
「Public」フォルダーとその中に作成される全てのフォルダー及びファイルをフルアクセス(読み、書き、実行)に対応させる。
※「xxxxx」は自分のユーザー名。
※home以下共有フォルダーをどこに作るかは任意だが元々「Public」フォルダーがあるのでそこにした
d.端末に「mkdir /home/xxxxx/Public/share」と入力してエンター。
「Public」フォルダー内に「share」というフォルダーを作成。このフォルダーを共有フォルダーにする
※「share」の名称は任意
e. 端末に「gedit /etc/samba/smb.conf」と入力してエンター。sambaの設定ファイルを開く
f.開いた設定ファイル「smb.conf」の末尾に以下の項目追記
[share] #dで決めたファルダー名
comment = ubuntu share #任意
path = /home/xxxxx/Pulic/
browseable = yes
read only = no
guest ok = yes
guest only = yes
create mode = 0777
directory mode = 0777

g.保存して閉じる。
端末に「systemctl restart smbd nmbd」と入力してエンター。sambaを再起動する。
続けて「systemctl enable smbd nmbd」と入力してシステム起動時にsambaも起動するように設定しておく
h.Windows PCを開いてエクスプローラーを起動
メニューバーの「コンピューター」をクリック→ネットワークドライブの割り当てをクリック→参照から当該コンピューター名が表示されたらそれをクリック→[share]フォルダーが表示されたらクリックしてファイル、フォルダーの作成、削除等の操作ができれば完了

i. UbuntuからWindowsPCやNASに接続する

ファイル(名称がややこしいのだがUbuntuのファイルマネージャー)を起動→他の場所をクリック→「サーバーへ接続」のアドレス入力欄に「smb://接続したいコンピューター名/共有フォルダー名/」を入力して横にある接続ボタンをクリックする
※予めWindows側で適宜共有設定をしておく
※もしNASに接続できない場合は端末に「gedit /etc/samba/smb.conf」と入力してエンター。再度「smb.conf」を開いて

[global]欄に「client min protocol = core」の一行を追記。Widnows側でネットワークの名称を変更している場合はそれに合わせて「workgroup」も書き換えておく。終えたら保存して閉じる。端末に「systemctl restart smbd nmbd」と入力してエンター。sambaを再起動
※以上でLAN内のどのデバイスからもUbuntuの共有フォルダーにパスワードなしでアクセスできるsambaの設定は完了。もちろんスマホからも接続できる。家庭内のLANならこれでいい
注意すべきは「Ubuntu samba 設定」等で検索するといろいろなやり方が出てきて混乱してしまうことだ。
なので、パスワードをかけるとかの設定をする場合はデフォルトの「smb.conf」を予め別名保存してバックアップした上で取り掛からないといけない
8. アプリケーションのインストールUbuntuのアプリインストールはすごく簡単です。
a. 「Uubntu Software」を開いて検索で当該ソフトをみつけてインストール
b. 提供元サイトから拡張子「.dev」のインストール用圧縮ファイルをダウンロード→右クリックから「ソフトウェアのインストールで開く」を選択→「Ubuntu Software」が起動するのでイントールを実行
c. 端末からコマンドを実行
◎人気ソフトはWindows版も提供されているので扱いなれたお気に入りのソフトが両方のプラットホームで使えるわけで非常にありがたいですね
【インストールする主なアプリケーション】1. 『4K Video Downloader』Youtube動画ダウンローダー<4K Video Downloader | PС、 macOS、Linux用無料動画ダウンローダー | 4K Download
https://www.4kdownload.com/ja/products/product-videodownloader>Windows版あり
2. 『Audacity』オーディオ編集、PC音のタイマー録音(Ubuntu Softwareからインストール)
3. 『Bluetoothマネージャー』Bluetoothがある場合(Ubuntu Softwareからインストール)
4. 『dconf Editor』Utility(Ubuntu Softwareからインストール)<Ubuntu ドックの位置を Mac OS 風の配置に | 雑廉堂の雑記帳 /
https://www.rough-and-cheap.jp/linux/ubuntu-dash-to-dock/>
5. 『GIMP』画像編集(Ubuntu Softwareからインストール)Windows版あり
6. 『Inkscap』ベクター画像編集(Ubuntu Softwareからインストール)Windows版あり
7. 『Kdenlive』動画編集(Ubuntu Softwareからインストール)Windows版あり
8. 『VLC Media Player』マルチメディアプレイヤー(Ubuntu Softwareからインストール)
9. 『XnView Multi Platform』画像ビューア<XnView MP | XnView.com /
https://www.xnview.com/en/xnviewmp/>
◎完成度高まる『Kdenlive』
<4分程度のフルHD動画「mkv」形式をデフォルトの「webm」形式にエンコードしてみた>

<エンコードした動画をfirefoxで再生した。webmなのでブラウザで再生できる>
※番外 Ubuntuで画面録画したい場合キーボードから[Shift]+[Ctrl]+[Alt]+Rの組み合わせで開始、終了とも行える
・Sample1(15MB)<screencast_ from_20210218_001.webm /
https://doclocation.com/contents/video/screencast_%20from_20210218_001.webm>
・Sample2(9.8MB)<screencast_from_ 20210218_002.webm /
https://doclocation.com/contents/video/screencast_from_%2020210218_002.webm>
※一通りの設定を終えたら、やはりバックアップをしておきたいLinux用のツール等もあるわけですが何れも少々面倒くさい。
なので、Windowsのバックアップソフト
『EaseUS Todo Backup』<「EaseUS Todo Backup」無料のイメージバックアップソフト – 窓の杜 /
https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/easeustodobu/>を活用する。
a. Windowsに戻って『EaseUS Todo Backup』をダウンロード&インストール。
USBメモリーを用意したら『EaseUS Todo Backup』のツールから起動用USBメモリーを作成
b. USBメモリーからPCを起動
c. Windows PE版EaseUS Todo Backupから普通にディスクのバックアップを選択してUbuntuをインストールしたディスクを選択しオプションで「セクタバイセクタ」にチェックを入れてバックアップイメージを作成する。

<現在使っているのは反転表示させている500GBのハードディスクで一番下の250GBSSDを復元させたもの。検証を兼ねてこの2日間ほどこの状態でつかっている>
『EaseUS Todo Backup』はLinuxパーテョン『Ext4』をサポートしているので、Windowsと同じにバックアップ&復元が行える。
ちなみに、Ubuntuはセキュアブートに対応しているのでUEFI設定もセキュアブート「Enabled」でインストール可能

<表示させるため一時的に接続しただけ。パーティーション構成が上のディスクと同じであることがが分かる>
※Ubuntu 20.04は非常に優れたOSであることが分かりました。
裸族<HDD/SSD関連製品 製品一覧 - 株式会社センチュリー /
https://www.century.co.jp/products/pc/hdd/>とかのハードディスク、SSDを外付けできるやつがあれば簡単にUbuntu環境を構築できるのでやってみて下さい。